トータルインテリアキャンペーン2006 in ふくしま 講演会議事録

  • 日時:平成18年2月22日(水) PM2:30~4:30
  • 会場:コラッセ福島4F 多目的ホール(福島駅・西口駅前)
  • 講師:清田 直美 先生 デザイナーズスタジオ㈱代表
  • テーマ:素敵な暮らしのアドバイス
    「トータルコーディネートで夢のインテリアを」
  • 来場者数:一般消費者 約100名

インテリアイメージ診断

インテリアを考える時に自分の好みを知ることが理想のインテリアに近づける方法である。イメージ診断をすることにより好みのインテリアイメージを知ることができる。

お部屋のインテリアスタイルを決める

トラディショナル クラッシック
トラディショナル クラッシック
重厚な雰囲気。落着いた色合い。小物、家具、カーテン、絵画などトータルでコーディネートすることが重要。 女性らしい華やかなエレガントな雰囲気。淡い柔らかい明るいトーンを使用すると良い。シャンデリアや小物、絵画など調度品でコーディネート。
ナチュラル カントリー
ナチュラル カントリー
シンプルで明るく素材感のあるコーディネート。色はあまり多く使わず、トーンを合わせてすっきりとしたお部屋にグリーンでアクセントを入れると良い。 明るく楽しい雰囲気の色、花柄などの華やかなファブリックを使用し、小物などでコーディネート。窓廻りにウッドブラインドなどがお勧め。小物をコーディネートしてオリジナリティのあるコーディネートをすると良い。
オリエンタル モダン
オリエンタル モダン
モダンな中にアジアのテイストを入れたインテリアイメージ。注意としてはやりすぎないこと。小窓や部屋の中で場所を決め小物などで演出すると良い。 都会的な、クールなインテリアテイスト。スチール、ガラスなどを使用すると良いが冷たい感じにならないように一部分に暖色のカラーを入れたり、ソファのファブリックを布地にしたりすると良い。アクセントカラーははっきりとした色がお勧め。

モデルルームにおけるコーディネートのポイント

インテリアイメージ3

マンションのコーディネートをする際、コンセプトが大切。ストーリー性のあるコーディネートがポイント。家具のレイアウトのポイントとしては動線(人が動く時に邪魔にならないように注意)初めて入って見る方が立ち止まる場所をつくること、第一印象が大切。最初に仕上がりをイメージしながらインテリアを構成していく。

マンションの場合インテリアの力がとても大きい。柱型や梁でデットスペースになりがちな場所を利用し、造作家具を製作したり、見せる収納(マガジンラックなど)で女性の好きな飾るスペースをつくる。使い易い場所に収納を作ることが大切。例えばリビングに収納がないと物が出しっ放しになってしまう。

狭い部屋の場合、壁面との色を統一することにより圧迫感をなくする方法がある。リビングの一部に書斎スペース、パソコンコーナーなどのデスクスペースがあると便利。玄関など圧迫感がある場合は壁面収納の扉にミラーを利用することにより圧迫感を軽減し、広く感じさせることができる。床と家具は統一する必要はない。家具を濃い色にすることにより主張されて見えるという効果もある。

インテリアの中で小物やアートは大切。アートの場合ラフを書いて画家の方に描いていただくことがある。照明の使い方(間接照明やスタンドの活用、多灯使いをするなど)を工夫することにより、ドラマチックな効果を出すことができる。


質問事項

Q:今年の流行の色や素材を教えてください。

A:流行色はファッション界が早い。洋服を見ると流行色がわかる。グリーンや茶系の色が流行ってきている。インテリアは流行色に左右されなくても良いのではないかと思う。取り入れるとしたら、小物で取り入れていくと良いと思う。

Q:「イメージがうまくまとまらない」どうしたらよいか教えてください。

A:購入する前にシミュレーションをしてみると良いでしょう。家具のショールームや雑誌、カタログ、インターネットなどで情報を集めて並べて見てみる。それでもわからない場合は、ICなどに相談してみると良いでしょう。最終的にどのようにしたいかというイメージをはっきりと決めそれに向かって物を選んでいくことが大切。家具の寸法やレイアウトは専門家の意見を聞いた方が良いでしょう。

Q:インテリアの勉強のためにどのような雑誌を読んだりしたら良いでしょうか?

A:室内、モダンリビング、アイムホーム…商品の情報が多い。男性誌もインテリア特集が充実している。新しいスポット(表参道ヒルズなど)やさまざまなことに興味を持つことが大切。

まとめ

トータルインテリアコーディネートをするには、自分の好みを知り「最終的にどのようにしたいのか、その空間に合うのか」を考えながら物選びをすることが大切であるということがわかった。お客様に提案する際にお客様の好みを知ることが良い提案への近道ではないでしょうか。

Report:喜古 美千代