平成26年度定時総会と定時記念講演のご報告

平成26年度定時総会


 去る6月11日水曜日にビッグパレットふくしまにおいて、今年度の定時総会と記念講演が開催された。
 今年は役員改選があり、俱楽部会則第8条細則により志賀則子氏が選任された。
 定時総会ではトーソー株式会社の鈴木氏を議長に第1合議案から5号議案まで、活動報告・決算報告と監査・活動計画と予算案・新役員について諮られ承認された。
 新役員の任期は2年。
 新役員名

記念講演「暮らしは」日常のプロジェクト
モダンリビング編集長 下田 結花氏


 引き続き、「モダンリビング」下田結花編集長による「暮らし」は日常のプロジェクトと題して記念講演が一般参加者も交え開催された。
 まず、「モダンリビング」の最新号6月7日発売のラグジュアリー感漂う雑誌が手渡され、初めてこの雑誌を目にした方にもそのコンセプトを一通り理解されたころ、下田氏の講演が始まった。「モダンリビング」はインテリアコーディネーターならすでに愛読している方もいるかも知れないが、下田氏は2003年から編集長を務め新しい表現を試みている。
 下田氏は現ハースト婦人画報社に20代のころから勤務し「ヴァンテーヌ」という女性誌部門に14年在籍しファッション・美容・カルチャーに関することを取材編集してきたのであるが、2003年突然「モダンリビング」部門に抜擢された。突然の抜擢に驚いたものの、女性誌で培ってきたキャリアを生かし、よりインテリア部門にウエイトを置いた「モダンリビング」を創刊し、今年で11年目を迎えた。
 編集にあたり、文を書くライター、カメラマン、アシスタントと役割分担した上で下田編集長を含め6名のスタッフですべての業務を行っている。スタッフ自身が撮影のための雑貨・モノを選びディレクションンし撮影が終わったら元に戻す。スタジオは使わず、実際の住宅を使うのでその交渉も大変そう。人脈、人間関係が物をいいそうだ。また、コーディネートする物は2トントラック2台分にもなることもあると言う。正に体力勝負というハードさが要求される。企画立案から創刊までの時間軸を考えると気が遠くなりそうだ。
一方、スライドでは豊かで素敵なロンドンやコッツウォルズ地方のインテリアを始め、北欧家具を設えたインテリア、リノベーションしたマンションを見せていただいた。
特に雑誌掲載記事の「美しいキッチンのためのアイデア17」は必見である。下田編集長の審美眼で選び抜かれた物、実際にご自分のお住まいで使われているお皿、カップ、雑貨などをディスプレイし提案している。一つひとつが美しくてうっとりしてしまう。
 まさに「暮らし」は日常のプロジェクトであることを実感するセミナーであった。
 懇親会では、旧役員の労をねぎらい、新役員にエールを送り、若井顧問の乾杯!のご発声により正会員・賛助会員で懇親を深めた。